商店街起業・承継支援事業は、東京都内の商店街での新規開業や事業承継を促進することを目的とした助成制度です。この事業は、年齢や性別、個人・法人の区別なく、商店街活性化に意欲があるさまざまな方が申請可能です。支援の対象となるのは、「開業」による新規実店舗の設立、「多角化」による既存事業とは異なる分野への新規出店、「事業承継」に伴う店舗改装などです。これらの支援を通じて、商店街に新たな活力をもたらし、地域経済の発展に寄与することが目指されています。都内商店街で新規開業として実店舗を構えると貰える補助金となります。
●補助金最大額
・若手・女性リーダー応援プログラム助成事業…助成限度額は最大730万円
・商店街起業・承継支援事業の助成限度額は最大580万円
地域 | 東京都 |
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実施機関 | 振興公社 |
申請期間 | 2024年01月31日(水) 〜 03月01日(金) |
上限金額・助成額 | 730万円 |
補助率 | 2/3 |
目的 | 人材育成・雇用 |
公式公募ページ | https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/shotengai.html |
以下のような区分により、商店街起業・承継支援事業は、商店街での新たな挑戦を検討している個人や中小企業に対して幅広い機会を提供します。開業、事業の多角化、事業承継いずれのケースにおいても、商店街の魅力を高め、地域コミュニティに新たな価値をもたらすことが期待されています。
要件 | |
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開業 | 都内商店街で新規に実店舗を開設する場合に利用できます。対象となるのは、申請時点で実店舗を持っていない開業予定者です。インターネット上での営業活動のみを行っている方が新たに店舗を開設する場合も含まれます。 |
多角化 | すでに実店舗を持つ中小企業者が、既存事業とは異なる分野へ進出するために都内商店街で新たな店舗を開設する場合に利用できます。このケースでは、事業の多様化を目指す企業が対象となります。 |
事業承継 | 中小企業者の後継者が都内商店街で既存事業を引き継ぐ際、店舗改装等をする場合に利用できます。事業承継によって、既存のビジネスを継続し、さらに発展させることが目指されます。 |
①開業日(開店予定日)が申請する回の交付決定日以降であること
②創業予定の個人もしくは中小企業者(法人・個人事業主)であること
③申請予定店舗が都内商店街であること
➃申請者(法人の場合は代表者)もしくは法人の場合は、当該法人の従業員(正社員に限る)が
店舗の事業に専ら従事できること
➄申請時点で、当該商店街にある商店街振興組合の代表者等から出店の確認が取れていること
⑥必要な許認可等を取得すること(事業運営に必要な法的要件を満たしていること)
⑦経営に関する知識を有していることを、証明書等で証明できること
⑧申請する事業に関する実務知識を有していることを、証明書等で証明できること
⑨同業他社での就業経験、必要な資格、事業運営に関わる研修受講などにより、実務知識があること。
⑩大企業、もしくは大企業が参画している企業のフランチャイズ加盟業者やその関連でないこと。
⑪申請者等が助成対象期間中および助成事業終了後も、申請店舗における事業にもっぱら従事すること。
⑫商店街組織に加入し、助成事業終了後も加入を継続すること。
⑬個人事業主として開業する場合は、都内を納税地とした開業届の写しを提出すること。
商店街起業・承継支援事業の対象経費は、具体的に以下のように定められています。
経費区分 | 具体的内容 |
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事業所整備費 | 店舗新装、改装工事費 |
設備・備品購入費 | 開業に際して必要となる設備や備品の購入にかかる費用です。 |
宣伝・広告費 | ホームページ制作費及びチラシの作成費(新聞折り込み代を含む)など、宣伝・広告に関わる費用。助成対象経費の上限は100万円です。 |
実務研修受講費 | 商店街で開業するにあたり必要な実務を習得するための研修を受講する費用。助成率は2/3以内、助成限度額は6万円です。 |
店舗賃借料 | 助成事業の実施に必要な店舗等を新たに借りる場合の賃借料。助成対象期間は、「事業所整備費」と「実務研修受講費」が「交付決定日から開業日が属する月の翌々月末まで(最長1年間)」、「店舗賃借料」については「交付決定日から2年間」です。 |
商店街起業・承継支援事業の助成対象外経費については、以下のようなものが挙げられます。これらの項目は、助成金を活用しようとする事業者が注意すべき重要なポイントです。助成金の申請を検討している事業者は、これらの対象外経費を事前によく理解し、計画を立てることが重要です。
①所有権が申請者に帰属しない店舗新装・改装工事や設備・備品の購入費用
②契約から支払までの手続きが助成対象期間内に行われない経費
③見積書や納品書、請求書等に不備がある場合
➃助成対象事業以外の取引と相殺して支払が行われている場合
➄開業等をした後に発生した経費
⑥グループ企業、申請者本人や親族の関連会社等との取引による経費
⑦自社内製に係る経費、一般的な市場価格、工事内容等に対して著しく高額な経費
⑧商店街の会費、振込手数料や交通費などの間接経費、租税公課
⑨商品の生産費用等、本助成事業の目的にそぐわない経費
⑩ポイントカード等によるポイントを取得・利用した場合のポイント分
⑪クレジットカードによる支払いで助成対象期間中に銀行口座からの引き落としが確認できない場合
⑫交際費、公的資金の用途として社会通念上、不適切と認められる経費
Jグランツもしくは郵送で、申請書類を申請期間内に提出します。申請書や、募集要項、記入例等は、若手・女性リーダー応援プログラム助成事業のページからダウンロードできます。なお、申請を行う前に「ネットクラブ会員サービス」への登録が必要です。会員登録ページからメールアドレスを入力し、案内に従ってネットクラブ会員サービスへの登録を完了させてください。会員登録が完了したら、申請エントリーを行えます。エントリーの際には事前のアンケートに回答し、エントリーフォームに必要事項を入力します。若手・女性リーダー応援プログラム助成事業と商店街起業・承継支援事業の併願申請も1回のエントリーで可能です。
創業助成金の申請・活用を検討されている方向けに、助成金の目的、助成対象者、助成対象経費、助成率・助成額、助成金申請のプロセスやスケジュールなどをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
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